最近でこそCVTなどのオートマ軽トラも増えてきましたが、やはりいざというときの走破性ではMT車が有利です。
ですがMT車の場合、窮屈な乗車姿勢や長靴を履いての運転など、クラッチのミートポイントに苦労している方も多いのではないかと思います。
簡単に踏み代調整できますので自分でトライしてみることをお薦めします。
尚、ここではスーパーキャリィで説明していますが、ノーマルキャリィやダイハツハイゼットでもほぼ同様かと思います(但しホンダのアクティは未確認)。
クラッチ調整の前に確認すること
調整する前にクラッチミートポイント(切れる/繋がる位置)と車輛側の調整場所を確認をしておきます。
クラッチミートポイントをクラッチペダルを踏んでみて確認する
エンジンを掛けてギアを入れてクラッチが繋がるポイントを足の感覚で覚えておきます。
踏み込んですぐにクラッチが切れるなら ”近い” 或いは ”踏み代が少ない”、”遊びが小さい”。
逆に奥まで踏み込まないと切れない場合は、 ”遠い” 、 ”踏み代が多い”、”遊びが大きい” となります。
メーカーには指定の遊び量がありますが、極端に近いか遠くない限りはこの辺は好みで調整しても良いかと思います。
車輛側のクラッチ遊び調整場所を確かめる
調整場所は車体の右側下回り(つまり運転席後方)になります。
<車体右側下回り>
<拡大>
<更に拡大>
この黒い部品がクラッチ踏み代を調整するノブ(樹脂製)となります。
クラッチ踏み代の調整方法
踏み代の調整方向と調整場所が判ったので実際に踏み代を調整してみます。
前述のストッパを回して行いますが、特に工具は必要ありません。
黒いノブを手で回すのみです。
遠い(遊びが大きい)ので近く(遊びを小さく)したい時:ノブの上側を奥(車体側)に廻す
近い(遊びが小さく)ので遠く(遊びを大きく)したい時:ノブの下側を奥(車体側)に廻す
ミート具合を確認しながら何回か廻してみると良いかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
意外と簡単ですね。
尚、今の処、軽トラMT車のクラッチ機構はワイヤーケーブル式がほとんどかと思うので今回の方法で調整可能かと思います。
但し、今後油圧クラッチ車となった場合はこの限りではありません。