ロードバイク初心者の50代に向けた記事をシリーズでお届けしています。
今回は始めた時に戸惑うものの一つ、ビンディングシューズについて紹介します。
まず「何故50代かって?」、サイト管理人も50代で始めたからです。
始めた頃は、近くに参考となるショップもなく、また基本から教えてくれる人もサイトもなかなかありませんでした。
兎に角、苦労しながら実践で試行錯誤したことを覚えています。
それが今では飽きずにロードバイクライフを楽しんで送っています。
なので出来れば皆さんにも楽しいロードバイクライフを送ってほしいと願っています。
結 論
いきなり結論ですが、
無くても良いが、あるとペダルを漕ぐのが楽。
オールラウンドで使うのならSPDタイプがお薦め。
但し、ペダルとセットで揃えることが必要で決して安くはない。
サイト管理人自身の経験談も含めて次章以降で解説していきます。
ビンディングシューズとは?
かつて(と云っても1980年頃)はロードバイク専用であるビンディングシューズなるものは存在しませんでした。
その代わりにバイク側のペダルに後付けするトゥクリップ&ストラップがありました(現在もあります)。
「ビンディング?」と訊かれてまず頭に浮かぶのは、アルペンスキー用のビンディングブーツとスキー板では無いでしょうか?
そう、それをヒントに改良されたものが自転車用(ロードバイク及びマウンテンバイク)のビンディングシューズとそれに対応したビンディングペダルになります。
これはシマノ製のSPD(Shimano Pedaling Dynamicsの略)と呼ばれるタイプのビンディングシューズとそれに対応したペダルになります。
メリットとデメリット
フラットペダル(ビンディング対応で無い通常のペダル)で無くても自転車は漕げます。
それも足元、特にペダルに乗せる足裏の位置を意識することも無いですし、降りる時や転倒しそうになった時もとっさに足が付けるので安全です。
ですが、かつてペダルにトゥクリップを付けて自転車に乗ったことがある人なら共感頂けるかと思いますが、トゥクリップでさえあると楽に遠くまで漕げた経験はありませんか。
特にペダリングに力を入れたいときに引き足を使えるメリットは大きいかと思います。
メリット
- ペダルとシューズの一体感によりパワーロスが減る
- ペダリング時に引き足も使えるので、パワーを発揮しやすい(加速や登り)
- 結果、楽に、速く、遠くまでペダリング出来る
デメリット
- 専用のシューズに合わせた専用のペダルが必要になる
- それぞれが自転車専用品であり、決して安くはない
- 脱着に慣れが必要
- 停止時にペダルからシューズが上手く外せないと立ちごけの危険がある
こう書くとデメリットの方が多い感じがしますが、メリットである「楽に早く遠くまで乗れる」というのは、ロードバイクの一番のメリットであり楽しみの源泉ではないかと思います。
かなり前から中~高級路線の完成車には、初めからペダルが無いモデルがほとんどです。
その理由は、想定する購入者が初心者ではなくユーザー自身に好みのビンディングシューズ(ペダル)を別途チョイスしてもらうのが前提だからです。
主な種類
代表的なのは世界を代表する日本製自転車用パーツメーカーであるシマノ製の2つの種類です。
実際には、今回紹介する以外にもいくつかのセットパーツメーカー製のものもありますが、ここでは割愛します。
違いと共にそれぞれの特徴とおすすめ使用用途についても触れてみます。
SPD
シマノの中でもオールラウンド志向のタイプでロードバイクだけでなくマウンテンバイク向けにもシューズ及びペダルを用意しています。
靴裏にあるペダルとの引っ掛け部分(クリートと云います)が小さめで靴の作りに自由度があります。
なので一見、専用のビンディングシューズに見えない普通のスニーカーに近いものからトレッキングシューズのものまで幅広いバリエーションが揃っています。
一方で、クリートが小さいためペダルとの脱着が割と容易な反面、ペダルとシューズのがたつきが大きいことです。
本格的な登山を望まなければ普段遣いから、初心者~中級者のアマチュアレース、泊りのロードバイク旅行まで幅広く対応できます。
SPD-SL
SPDに比べてクリートはかなり大きめで、ビンディングペダルの形もほぼ画一的になっています。
メリットは、クリートが大きいのでペダルとシューズの一体感がSPDに比べて更に増して、激しく速い回転のペダリングでもペダルの踏み外しを防止できることです。
まさにレース向けに用意されたといって間違いありません。
なのでロードレース志向でシマノを選ぶ人は、ほぼこのタイプを選んでいます。
デメリットは、レース向けに特化したことでこのSPD-SLシューズで歩き難いことペダルとの脱着双方に慣れがかなり要ること、SPDに比べ更に高価なことです。
クリートが大きい上に突起がシューズからはみ出しているのと靴も底が固い作りになっているのが理由です。
特に濡れたコンクリートやタイルでは滑りやすいので歩行にはかなり気を使います。クリートの変形防止を兼ねたクリートカバーが別売されている位です。
そしてペダルとシューズの脱着は、走り出しでの残った足をペダルにセットする時、止まる直前で片足を外す時にコツと慣れが必要です。
かなり練習を積まないと、止まる時にペダルからシューズが外れずに立ちゴケとなってしまいます。
実際、サイト管理人も2,3回経験があります。
ビンディングシューズって要るの? まとめ
どんなものであれペダルがあれば自転車は漕げます。
ですが、ロードバイクを始めて日の浅い初心者であればオールマイティなSPDシューズ&ペダルをお薦めします。
履いて漕いでみればきっとメリットに気付かれるここと思います。
但し、割と容易と云っても脱着の特に外す時に慣れが要るのと、新品で揃えるとそれなりに出費を覚悟しなければなりません。
ですが、出費に関しては最近は中古品もかなり出回っていますので、初めの選択肢に中古品を選んでも良いかと思います。
実際、サイト管理人自身も初めのSPDとSPD-SLシューズ&ペダルは全て中古品です。
そして、1台のロードバイクでトレーニングや日帰り及び泊りライドではSPDを、ヒルクライムレースではSPD-SLと使い分けをして楽しんでいます。
いかがでしたでしょうか?
本記事が少しでも参考になれば幸いです。
それでは楽しいロードバイクライフを。
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