いつも使っている電子レンジ。
ある時、気付いたら庫内灯がつかなくて不便に思ったことはありませんか?
その原因はほとんどが庫内灯の玉切れです。
ところが簡単に修理できるかと思えば大間違い。
今回は東芝製電子レンジにてDIYで修理する方法を公開するとともに作業上の注意事項もお知らせします。
はじめに、注意事項について
注)電子レンジは、構造上本体内部に高電圧部品があり、取扱いを誤ると感電事故に遭います。
なのでメーカーもユーザーによる分解を禁止していますので、本記事を参考に作業される方は以下にご留意ください。
- 作業実施に関しては(お決まりの)自己責任でお願いします
- 万が一作業するなら、電子レンジ使用後数時間置いてから(自然放電を促すため)
修理する電子レンジの情報と用意するものについて
電子レンジのメーカーや製品モデルによっては、構造や使っている部品が異なる場合があるかもしれません。
今回、DIYで修理する対象品を明らかにしておくと共に、修理に必要となる部品や工具についても言及しておきます。
東芝製のER-HD300
今回修理の対応となるのは東芝製の
ER-HD300
というモデルになります。
製造からだいぶ年数が経過していますが、庫内灯以外のトラブルもなく普通に使えています。
そうそう買い替えるものでもないので、他の家庭でもそう珍しくはないと思います。
用意する部品や工具
工具とナツメ球は作業前に用意できるかと思いますが、E12用ソケットは市販のものが使えない可能性があります。
次章の作業で、実際に庫内灯を現物確認した上での判断が必要となります。
- 市販品のE12の15Wナツメ球(フィラメント式、LEDタイプはお薦めしません)
- E12用のソケット(ここでは廃家電品より取り出し)
- プラスドライバーとニッパー
実際のDIY作業についての説明
前述しましたが、カバーを空ける際は電子レンジ使用直後は危険なので数時間置いてから(出来れば一晩位)にしてください。
電子レンジの本体カバーを外す
裏側のタッピングネジ6個を+ドライバーで外します。
廃蒸気孔も外します。
左右と上面一体となったカバーを後ろにずらすと、本体と分離します。
正面より向かって右側面に庫内照明用の電球があります。
電球の状態を確認する
フィラメントが切れて中が真っ白、更に専用特殊電球のようで一般市販品では無い作りです。
なので単純な同等部品交換は諦めます。
玉切れしたのは110V20Wの2極プラグですが、この様な電球は普通には手に入りません。
代わりの方法を模索する
今回は不要となった蛍光管式屋内照明器具からナツメ球のソケット部分を取りり出して取り付けます。
幸いにも壊れた和室天井の器具があり、そこからE12ソケットを取り外します。
但し、そのままでは取り付けできません。小細工します。
リベット止めされた固定用ステーを取り外し、ネジ止め。
リベット止めされた固定用ステーを取り外し、ネジ止め。
カバーを元に戻し、作業終了です。
完成です
電球は市販の15W球以上がベターです。それ以下だと暗いので。
「電子レンジの庫内灯がつかない!」のまとめ
いかがでしたでしょうか?
元々、電子レンジ内は暗い上に、中が黒で塗装されているものも多く余計暗く感じます。
更に庫内灯が消えていると調理中の様子が判らないので、意外と不便です。
庫内灯の玉切れだけでメーカー修理対応、そのために時間とお金を費やすなんて勿体ないかと思います。
- 庫内灯がつかない原因は、ほとんどが玉切れ
- 交換修理にはメーカー対応が要るが、DIYでも出来る
- DIY作業するには感電に注意
- 市販電球+特殊ソケットが用意できれば修理可能
本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。